LINEまるわかりブログ
LINE公式アカウントには「セグメント配信」という、特定の属性(性別・年代・地域など)に分類した顧客にメッセージを配信する機能があります。
長年店頭販促に携わってきたパルディアの知見も交えて、今回はセグメント配信についてたっぷりと解説していきます。
「ユーザー1人1人に合わせた情報提供をしたい」「ブロック率を減らすにはどうしたら良いんだろう…」というお悩みをお持ちのLINEご担当者様は是非参考にしてみてください!
LINE公式アカウントにおけるセグメント配信は、絞り込み配信のことを指します。
特定の属性(性別・年代・地域など)に分類した顧客にメッセージを配信することができ、ユーザーの興味関心に合わせたメッセージ送信が可能となります。
一斉配信とは異なり、購買状況や来店頻度、会社・店舗として訴求したい内容を興味度合いの高いユーザーに絞って配信することで、ブロック率の低下と顧客満足度の向上だけでなく、配信通数の削減にもつながります。
特定の属性を絞り込んだセグメント配信を実施することで、下記のようなメリットがございます。
LINE公式アカウントは友だち追加が簡単な反面、ブロックも気軽にできてしまいます。ユーザーにとって興味のない情報や関係のない配信が続くとブロックされてしまいます。
そのため、ターゲットの属性や興味に合わせて配信することで、ブロックの回避につなげることができます。
料金プランの改定に伴い、配信数の上限が変化したことにより無駄な配信を減らすことが必要となっております。
届けたい人に絞り込んで配信することで関係のないセグメントへの配信を省き、通数を減らすことが可能となります。
セグメント配信について大枠がお分かりいただけたところで「そもそもセグメント配信の重要性とはなにか?」をご説明します。
現代の社会において、インターネットやSNSの普及で得られる情報が過多になってきており、さらに消費者のニーズは多様化しているため、均一的なアプローチだけでは販促効果を得ることが難しくなっています。
そこで重要になってくるのが、顧客一人ひとりに合わせて情報をカスタマイズしアプローチするOne to Oneマーケティングです。
LINEは今や国内MAU数9,500万人(2023年12月末時点)を超えており、人口の約7割が利用しているアプリです。企業がLINEを活用することでコミュニケーションアプリならではの多彩な機能を活用し、ユーザー1人1人とOne to Oneコミュニケーションを図ることができます。
今後のLINE販促において、日本人のほとんどが使っていると言っても過言ではないLINEの圧倒的なリーチ力を生かしながらも、ユーザー1人1人の満足度が高いコンテンツを提供しお店・企業のファンといえる深いつながりを持っていくことが重要となってきます。
もともとLINE公式アカウントには「属性」と「オーディエンス」という2つの絞り込み機能が備わっています。
「属性」は「友だち期間」「性別」「年齢」「OS」「地域」の5つが用意されており、ユーザーは自動的に分類され、この「属性」に対してセグメント配信を行うことができます。「属性」を活用してセグメント配信を行うためにはターゲットリーチが100人以上必要です。 ※ターゲットリーチとは
属性の絞り込みを利用して「30代×女性×関東地方」「1年以上友だち×50代×男性」のような条件に絞ってメッセージを配信することができます。
2つ目に「オーディエンス」で絞ることができ、メッセージやリッチメニューのクリックをしたユーザーに絞って配信したり、特定の経路で友だち追加したユーザーを対象にして配信したりという絞り込みができます。
■メッセージクリック
配信をクリックしたユーザーに絞るまたは、除外して情報配信をすることができます。実施例としては、期間限定クーポンをクリックしてくれたユーザーにだけ、追加で運試しクーポンを送信という配信方法があります。
実際にメッセージクリックのオーディエンスタイプを活用して配信された事例をご紹介します。
配信をクリックしたユーザーにのみ追加でクーポンを配信しておりました。興味を持ってくれた方のみにクーポンを配信することで通常配信に比べ利用率が上がるという効果が見込めます。
■メッセージインプレッション
配信を開封したユーザーに絞るまたは、除外して情報配信をすることができます。実施例としては、新メニュー告知を見ていないユーザーがいるため、告知を見た人を除外して再配信するというセグメント配信ができます。
実際にメッセージインプレッションのオーディエンスタイプを活用して配信された事例をご紹介します。
メッセージを開封したユーザー限定でお年玉クーポンを配信しておりました。このようにセグメント配信を企画に織り交ぜたり、普段の配信で利用してされている企業様も多くいらっしゃいます。
ユーザーを絞ることで配信通数を削減しながら、来店に近いお客様を獲得することが可能となります。
■リッチメニュークリック
期間中にリッチメニューをクリックしたユーザーに絞るまたは、除外して情報配信をすることができます。リッチメニューにショップカードを設置している場合、ショップカードの利用を伸ばすために、
ショップカードの枠をクリックしていないユーザーにだけポイント2倍の配信をするという方法があります。
■リッチメニューインプレッション
期間中にリッチメニューを開いたユーザーに絞るまたは、除外して情報配信をすることができます。実施例としては、1度でもアカウントを開いてくれたユーザーに感謝クーポンを配信するという方法があります。
リッチメニューについて詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください!
■友だち追加経路
特定の経路で友だち追加したユーザーを対象にして絞り込むことができます。複数店舗ある場合、A店から追加してくれたユーザーだけに配信するという方法があります。
■チャットタグ
チャットでやりとりしたユーザーに設定したタグを利用したオーディエンスです。例えば、ユーザーの誕生日をタグとして設定し、誕生月のユーザーにのみ配信というセグメント方法があります。
■予約
「LINEで予約」経由で予約したユーザーを対象として配信ができ、再来店を促す施策に向いております。
■ユーザーIDアップロード
TXT、CSV形式のファイルでユーザーIDをアップロードして作成するオーディエンスです。特定のユーザーを指定して配信することができますが、ユーザーIDの取得にはMessaging APIを利用する必要があります。
■ウェブトラフィック
LINE Tagのトラッキング情報を基にしたオーディエンスで、WEBサイトに訪問したユーザーに絞って配信することができます。
アカウントの状況によって活用する絞り込み機能は異なるため、目的に応じてセグメントの方法を変えて配信を行っていきましょう。後ほど「セグメント配信の注意点」で詳しくご紹介しますが、オーディエンスタイプによっては、配信を利用するために該当者の最低人数が決まっているため配信前に必ず確認しましょう。
セグメント配信は、LINEの管理画面「LINE Official Account Manager」上で設定ができます。実際の管理画面をもとに設定方法をご紹介します。
ホームタブの「メッセージを作成」より、配信先の「絞り込み」を選択します。
「オーディエンス」と「属性」でそれぞれセグメントを設定します。
オーディエンスを設定する場合、対象となるリスト条件である「オーディエンス」を選択します。
オーディエンスを用意していない場合は、「オーディエンスを作成」から作成しましょう。メッセージ一つにオーディエンスは10個まで追加が可能です。
属性で絞り込む場合、上記のようにフィルターを選択します。属性は複数選択することが可能です。
以上でLINE Official Account Managerでの設定は完了します。
\ LINE Official Account Managerのマニュアルは下記よりご覧いだたけます /
LINEから得られる情報だけでなく、より詳細にセグメントを絞って配信したい場合は下記の2つを活用することをおすすめします!
LINEヤフー社や自社が持つデータをセグメント配信に活用したい場合は、「ビジネスマネージャー」を活用しましょう。
画像引用:LINE DATA SOLUTION「ビジネスマネージャー」
「ビジネスマネージャー」は、データを収集・統合し、データ管理やデータ分析、オーディエンスの共有や作成に活用できるデータ活用基盤です。外部データをビジネスマネージャーを通してオーディエンスを作成することで、効率的にセグメント配信を行うことができます。
絞り込みたい情報を能動的に得てセグメント配信に活用したい場合、弊社のオリジナルツール「CR SUPPORTER」の導入をおすすめします。
CR SUPPORTERとは、LINEキャンペーンの実施やアンケートを取得しユーザーの好みに合わせた配信ができるAPIツールです。LINEとCR SUPPORTERを連携させることでキャンペーン機能や属性セグメント配信機能がLINE公式アカウントに追加されます。
LINE公式アカウントだけでは対応できない、ブランドや商品のファンを育成するための機能を備えており、得たい情報をCR SUPPORTERのアンケート機能を活用して取得し、セグメント配信に役立てることができます。
\ CR SUPPORTERの詳しいサービス内容はこちら /
では最後にセグメント配信を行う上で知っておくべき注意点をご紹介します。
ターゲットリーチ数とは実際に配信されるユーザーを指します。例えば友だちが1,000人いたとしても「30代×女性×関東地方」で絞り込んだときに該当者が100名未満の場合は配信することができません。
また、属性はあくまでも推測したデータであるため、「このユーザーはおそらく女性で東京に在住しているであろう」と想定した“みなし”属性データです。
友だちの属性は3日前の情報を基に絞り込まれます。
何かキャンペーンや店頭での施策を行い急激に友だち数が増えたとしても、
ターゲットリーチ数に即時反映されるわけではございませんので注意しましょう。
今回はLINE公式アカウントのセグメント配信について解説しました。
セグメント配信の重要性や設定方法、注意点はお分かりいただけたでしょうか?
セグメント配信を活用することで、ブロック率の低減や配信通数の削減にもつながります。ユーザー1人1人に適した情報を提供できるため、ロイヤルティ向上につながり企業のファン化にもつながるでしょう。
ぜひ、本記事を参考にセグメント配信を活用し、自社サービスや商品の認知拡大や販売促進にお役立てください。
また、その他にもLINE公式アカウントの運用でお困りごとがございましたら、LINE公式アカウント正規代理店の弊社までお気軽にご相談ください!
\ LINE販促トータルサポート /